人生の主導権
早いもので、2025年が終わりを迎えようとしています。
サロンをオープンして一年半。
組織を軸に回っていた人生から、自分を軸に人生を回していく――。
人生におけるコペルニクス的転回がゆっくりと、確実に動き始め、物事の見方が転換しつつあります。
組織に所属していた頃は組織のルールの中でどうやりくりするかを常に考えていました。
独立してサロンを立ち上げて以来、自分自身がルールメーカーとなり、選択一つ一つを行うことの連続で、一時期は「Discision Fatigue(決断疲れ)」に陥っていました。何度も決断を繰り返すことで脳のエネルギーが消耗する現象だそうです。
バーンアウトした状況下で、私にとって「何をやるか」と同時に、「やらないこと」を決めるが重要でした。
そうすることで自分自身の境界線が明確になり、Noを言うことを身に着けました。
Noを言うことで、本当に大切なことにYesが言えるようになるためです。
自分のエネルギー(体力、思考、時間、お金)を本当に大切なものに集中するための心構えを学ぶことができました。
来年の夏、三週間の休暇でロンドンのセント・マーチン芸術大学でコンテンポラリーアートを実践的に学ぶ予定です。
カリキュラムの終盤には作品を発表するエキシビジョンの場も設けられ、少しの期間ですがロンドンの地に根を張ることができたらいいなと思っています。
頭で理論的に答えを出すのではなく、体の感覚で直感的に答えを導いていきたい。
人生の主導権を握るための大切なファーストステップを踏んだ年でした。
坂元千夏

